クリアーラッカー塗装などの変色防止加工を施していないため、酸化反応を起こし酸化膜を形成、表面を保護しつつ鈍色に変わっていきます。
温度や湿度、設置状況、お手入れの頻度などで全く異なる表情に仕上がっていくため、自分だけの表札として育てていくことができます。
<普段のお手入れ>
1. 蜜蝋(車用ワックス)で磨く
普段のお手入れは、乾いた柔らかい布に蜜蝋、または車用のワックスで拭きあげるだけ。
表面がコーティングされることで、ツヤが出てきます。
<くすみを取り除く>
2. お酢で洗う
[ お酢で洗う ]→[ 中性洗剤で洗う ]→[ 拭く ]
変色によるくすみには、酸性の液体、例えばお酢が有効です。
また、お酢と塩を1:1の割合で混ぜて洗うのもおすすめです。
塩は化学反応を促進させるため、より綺麗にくすみを取り除くことができます。
※ お酢に付け置きすると、輝きにムラが出る恐れがあります
※ 壁面に表札を設置したままお手入れを行うと、溶け出した黒ずみにより壁面が汚れてしまう場合があります
3. クレンザー(ペースト状の重曹)で磨く
[ 重曹で洗う ]→[ 中性洗剤で洗う ]→[ 拭く ]
くすみを取り除く別の方法として、化学反応ではなく、削り取る方法も。
水と重曹を1:2の割合で混ぜたものを歯ブラシなどにつけて使用します。
細かい粒子で表面を研磨することで、くすみを綺麗に取り除くことができます。
なお、クレンザー(重曹)で磨いたあとは必ず中性洗剤でよく洗い、すぐに乾いた布で水分を拭き取ってください。
クレンザー(重曹)が残ると写真のように黒っぽく変色してしまう可能性があります
※ 壁面に表札を設置したままお手入れを行うと、溶け出した黒ずみにより壁面が汚れてしまう場合があります
※ 研磨により、文字の赤みが取れてしまう場合がありますのでご注意ください
<応用篇:マットな表情に仕上げる>
4. ナイロン不織布で研磨する
[ ナイロン不織布で研磨 ]→[ 拭く ]
乾いたナイロン不織布、もしくは台所用スポンジ(研磨粒子付き)の固い面でやさしく研磨してください。
一方向にこすったり、円を描いたりと、磨き方次第でさまざまな表情をつけることができます。
ただし、ここで注意。
真鍮のものについては研磨により文字の赤味が剥がれてしまい、視認性が落ちてしまう可能性があります。
それでもいい、削り取りたいなということであればOK。
表情を確認しながらまずはやさしく撫でるようにしながらはじめて、少しずつ力加減を調整してください。
また、少しくすんできたところで文字の部分だけを、軽く磨いて視認性を上げるという方法も。
ナイロン不織布は、研磨粒子付きのものであればどれでも構いません。
身近なもので言えば、スーパーなどで販売されている台所用スポンジの固い面も同じ素材です。
写真左はダイソーなどでも販売されている、スポンジなしのタイプです。
なお、ナイロン不織布は、ホームセンターなどでも手に入れることができます。
番手は320、400あたりがおすすめです。
・ナイロン不織布(320番) 参考:「スコッチ・ブライト工業用パッド」3Mジャパン株式会社
・台所用スポンジ(研磨粒子付き) 参考:「スコッチ・ブライト抗菌ウレタンスポンジたわし(研磨粒子あり)」3Mジャパン株式会社
※ 壁面に表札を設置したままお手入れを行うと、金属粉などで壁面が汚れてしまう場合があります
<応用篇:ピカピカにする>
5. 液状金属磨きで磨く
[ 液状金属磨きで磨く ]→[ 拭く ]
写真の左側がピカピカに磨いたところ。
研磨剤入りの液状金属磨きをやわらかい布につけて磨くことで、光沢のある輝きに仕上げることができます。
ただし、ここでも注意。
真鍮のものについては研磨により文字の赤味が剥がれてしまい、視認性が落ちてしまう可能性も。
もちろん、削り取りたいなと思ったらそれもOK。
なお、研磨剤入りの液状金属磨きは、ホームセンターなどで手に入れることができます。
参考:「ピカール」日本磨料工業株式会社